163243 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ゆーぽっぽ・どっと・こむ

ゆーぽっぽ・どっと・こむ

SEOUL / 韓国 (2010.5)

私には妹が2人います。

厳密に言うと、2人とも血の繋がっていない妹(だって私は末っ子だから)。でも、私にとっては2人とも、とっても大切な妹。一人は3つ下の義理の妹、つまり彼の妹。そしてもう一人は、韓国の妹で、名前をジュヒといいます。私のことを、「お姉ちゃん」と呼んで慕ってくれるジュヒとの繋がりを、私もとても大切に思っています。

その韓国の妹、ジュヒがこの度めでたく結婚することになりました。元上司の私の父を結婚式に招待したいと言ってくれ、母と私の同席も歓迎してくれました。他国の結婚式はマレーシア以外は行ったことがなく、とてもたのしみにしていました。もちろん一番のたのしみは、ジュヒの幸せそうな花嫁姿を見ること。

せっかく韓国に行くんだからと、金曜日一日休みを取り、5月7日~9日の3日間の日程で、2年ぶりのソウルに行ってきました。今回は、彼が貯めたマイレージで、私の両親と私の3人分の切符を、ビジネスクラスで用意してくれました。ビジネスにはあまり乗ったことのない両親は大喜び!

機内食
中身
この日の機内食は、一の膳に金目鯛の西京焼き、鴨ロース煮、つぶ貝の明太和えなど、そして二の膳には握り寿司の数々や桜餅と、目にも鮮やかな品々。何より、小花をあしらった和風のお弁当箱があまりにかわいくて、姪っ子たちに持ち帰ってやりたくなりました。



お花
今回のお宿、ロッテホテル(本館)に到着。あいかわらず見事な花が生けてあります。一体幾らかかるんでしょ・・・

ロッテホテルの中
今回泊まったお部屋の中です。きっとこちらも改装したのでしょう、新館とはまた違った雰囲気ですが、茶色を基調とした室内はとてもいごこちの良い空間でした。


マリ
お部屋で少し休息を取り、その後、行きの機内でもらった「JAL GUIDE SEOUL」に載っていた、女性のシェフの作る韓定食に定評のある「Mari」で夕ご飯。


韓定食のメニュー
こんなに盛りだくさんの内容で、一人17000ウォン(約1400円)とは、何ともお得!


こんにゃく?
最初に出てきた、こんにゃくのあえもの。その名の通りのお味で、あっさりしていてとてもヘルシーなお料理。


水キムチ
付け合わせの水キムチ。キムチのような色はしていないものの、酸っぱ辛くておいしかった。


料理
続いてお目見えしたのは、味付け豚肉の野菜包み。これは多分、大根を薄っぺらく切ったものかな?これまたこってりしたお肉の味が、大根で巻くことによってさっぱりと緩和されておいしかったです。どうやら、定番のお料理みたい。


料理
これまた定番の、プルコギ。ここまでですでにお腹いっぱいの私たち。



マッコリ
ご機嫌ゆーぽっぽ
すでにご機嫌のゆーぽっぽ。母が飲めないというのに、マッコリもボトルで頼んでしまいました。もちろん、さくっと空けましたよ!(笑)



スンドゥブチゲ
これまたゆーぽっぽの好物、「スンドゥブ・チゲ(豆腐チゲ)」。日本でもよく食べる一品です。



デザート
最後に、お米のデザートみたいなものが出て、〆となりました。

【お店情報】
Mari 西大門区大信洞85-3 TEL: 393-3377



翌朝起きると、これまた気持ちのよい晴天!本当に、お天気に恵まれた旅です。

ロッテのお花
これは、ロッテホテルの新館の方の入り口に飾ってあった生け花。本当に華美です。



今回の旅は、もちろんジュヒの結婚式がメインですが、お楽しみのトリは夜まで置いといて、昼は3人で、前から再訪したいと思っていた、餃子が有名なお店に行ってきました。


お店
これがそのお店です。我々が到着した12時ちょっと前は、まだ並ぶことなく入れました。ラッキー☆ お店は、景福宮や国立民族博物館のすぐ前に位置しています。



メニュー
メニューはこんな感じ。まだまだ日本円が強いことを考えると、おうどん1杯7,000ウォンなど、なかなかどうして、値ごろ感のある内容です。



キムチ
私たちのお目当てはもちろんこのお店の看板メニューの餃子・・・ ではなく、このキムチ!ここのキムチの味わいの深さったら・・・それはそれは、他のお店のものとは比べ物になりません。しかも、なくなる前から「あら、もうないわね」と言わんばかりに、どさっ、どさっと追加を積んでくれるその気前の良さ!この絶品キムチがどうしても食べたくて、足を運んだというわけです。


水餃子
もちろん、看板メニューの餃子も絶品!味もさることながら、ここの餃子は1つ1つがとにかくデカいんです!お店で1つ1つ手作りしているこの餃子、本当に1つ食べるとお腹いっぱいになりますよ!



餃子づくり
餃子づくり
お店の入り口で、このように大きな餃子を1つ1つ手作りしています。カメラを向けると、ちょっとはにかんだように笑ってくれて、かわいいなぁ~なんて思っちゃいました。でもこの手つきは、みんなプロ!!!最後にくるっと丸めて、あのような「丸い餃子」の完成です。



行列
約30分強で食事を終えて外に出てみると・・・すでにこの行列!でも回転が速いから、きっとそんなに時間がかかることなく中に入れるのでしょうね。お客さんは見事に地元の人たちばかりで、我々のような日本人観光客らしき人は見かけませんでした。きっと地元の庶民の味方!のお店なのでしょうね。ここは残念ながら、お店情報はハングルでしかわからないので、アップできません。



この後ロッテ百貨店の地下の食料品売り場で、シャボン玉石けんの韓国版を見かけ、パチリ。
シャボン玉
がんばってるね~!!!

南大門市場などでのお買い物を終え、一旦ホテルで休んだ後、いよいよ今回の旅の主目的、ジュヒの結婚式が執り行われる会場へと向かいます。

この日は韓国では母の日。あれっ?と思う方もいらっしゃるでしょう、それもそのはず、日本では母の日は必ず5月の第2日曜日と相場が決まっています。ところが韓国では5月8日、つまり土曜日だというのです。今年だけのことなのでしょうか、それとも何かの間違い?母の日は万国共通第2日曜日のはずなのに、なんだかおもしろい話ですね。

それもあってか、道はものすごい渋滞・・・ これを考えてのことだったのでしょう、ジュヒは車でなく、地下鉄で来ることを勧めていましたが、ジュヒへの大きなプレゼント(ティファールのお鍋一式)を抱えていた我々は、重いからとタクシーで会場に向かうことに。これが大きな誤算でした。式は5時半からで、その前に記念撮影をしたいから、5時過ぎには来てね、と言われ、はやめにホテルを出たはずだったのに、会場前に着いてみればぎりぎりの5時20分!あわてて会場入りし、ジュヒの姿を探すと、そこには美しい花嫁衣装に身を包んだジュヒが、おだやかに笑っていました。やれやれ、どうにか間に合った~・・・

式場
式場にはこのような、贈答品と思われるお花が飾ってあります。めでたい場所でのこういったお花の飾りつけは、なんだか日本と似てますね。


写真
そして入り口には、幸せいっぱいの新郎新婦の写真が飾ってありました。あまりに綺麗なので写真をアップしたいところですが、ここはジュヒのプライバシーを考慮して、顔は隠させていただきます。


ご両親入場
まずはご両親(ジュヒにはお父様がおらず、彼にはご両親がいらっしゃらないため、入場はジュヒのお母様と、彼のお姉様との2人で行われました)の入場。


ご両人入場
続いて、本日の主役、新郎新婦の入場です。


ご両親の前に土下座して謝意を表す新郎
まずは新郎が、このように床に頭をつけて、両方の親族に深い謝意を表します。さすが儒教の国です。このように真摯に、目上の人を敬う姿がとても美しく、心うたれました。


近いの言葉
日本でいうところの誓いの言葉なのでしょうか・・・ 指輪交換や誓いのキスというようなものはありません。至極あっさりしていました。


ケーキカット
その後、なんと式場の壇上にて、ケーキカットが執り行われます。日本じゃまず、考えられませんよね。参列する人たちの格好も、日本の大げさなものとは違って、ごくごくラフ。携帯電話が鳴ると、話しながら外に出て行く人さえいて、ちょっとびっくり・・・


家族写真
続いて、これまた壇上にて家族写真。このあと参列者も全員壇上にあがり、集合写真が撮られました。これも日本にはない習慣ですよね・・・ 日本では、挙式中は撮影不可のところも多いですからね。ここら辺に、結婚式を心からお祝いする韓国の挙式スタイルと、結婚式を商業と重ね合わせる日本のちょっと穿ったスタイルとの違いを見たような気がしました。


伝統的な結婚式
洋式の挙式を終えると、今度は場所を移して、韓国の伝統的な結婚式に参列させてもらうことに。


新郎新婦
まずは、美しい民族衣装に身を包んだ新郎新婦が、上座に座ります。


お神酒を酌み交わす2人
手を交差させつつ、お神酒を酌み交わします。お神酒といっても、器に入っているのはどうやらお茶のようです。


親族にお礼
続いて、先ほどの上座に親族を座らせ、2人で床に手をついて深謝の意を表します。ここで上座に座る親族から祝いと激励の言葉が与えられ、このタイミングで選別(ご祝儀)が渡されます。ここでまたおもしろいなぁと思ったのは、日本で仰々しく手渡されるご祝儀袋などとは違い、ごくごくカジュアルに、人によっては「Hana Bank」などと書かれた銀行の袋に入ったままで渡すなんて姿も。さも、銀行でお金をおろしてそのまま持ってきた、といわんばかりの姿がとても微笑ましく、親しみが持てました。そう、形なんてどうだっていいのです。気持ち(と、少しばかりの中身)さえあれば。また、ご祝儀袋の中に入れる金額も、日本よりずっと低く、50000~100000ウォンが相場なのだそう。お金ばかりかかる結婚式の軍資金にとばかり、高いご祝儀を納めなければならない日本の結婚式と違い、これまた参列者のことを第一に考えた、韓国ならではのスタイルだと思いました。でもこの方が本来の結婚式の姿なのではないかと思います。日本の結婚式が当たり前になっている我々にとって、なんだかそれがとても形式ばった、そして式場側の商魂に踊らされた滑稽なものに思えて、ちょっとかわいそうな気持ちになりました。(もちろん我々も、その術中にはまった、かわいそうな犠牲者のうちの一人なのですが。。。)



子宝を願って
そして、上座に座った人が、新婦の衣装についているエプロンのような布を広げたところに、このように子宝を願って栗と杏の実を投げます。それを幾つ布で拾えるかで、それぞれ何人の男の子・女の子の子宝を授かるかを占うんだそうです。ちなみにジュヒたちは、10個以上拾っていました。これから忙しくなりそうですね・・・(笑)


ご祝儀を手に
こうして、皆から頂いたご祝儀を手に、満面の笑みで写真を撮る様子なども、日本では絶対に見られない姿ですよね。(笑) なんとも微笑ましい、新郎新婦の姿です。


新婦をおぶる新郎
この後、すべてのご祝儀を新婦に渡し、新郎が新婦をおぶって部屋の中を一周します。その様子があたかも「生涯服従を誓います!」と言っているようで、これまた微笑ましい図でした。


披露宴会場?
伝統的な式を一通り終えると、今度は別のフロアに移って披露宴のようなものを執り行います。披露宴といっても、特に席が決められているわけではなく、人々は三々五々に集まり、めいめいが席を選んで座ります。卓上にはこのように、あらかじめ数本のお酒とソフトドリンクが置かれ、言い方は悪いですが、その様子はまるで日本の通夜ぶるまいのよう・・・失敬!


会場内
このように広い会場の真ん中に、ビュッフェテーブルが置かれ、参列者はめいめい、食事を取ってきて席で食べます。


ビュッフェテーブル
ビュッフェテーブル
寿司
真ん中は、韓国の味の数々。下はお寿司のビュッフェ台。くるくる廻っていましたよ!


たくさん食べました!
せっかくなので、ゆーぽっぽも縁起もののお料理の数々を、たくさん頂きました!


早々と片付け
これまた日本じゃあり得ないのですが、食べているそばから早々と片付け隊がテーブルを周り、空いたお皿などを片付けはじめます。なんともあけっぴろげで好感が持てますね。(笑)


新郎新婦登場!
そこへ、カジュアルな民族衣装に着替えた新郎新婦が登場!各テーブルを周り、参列者にお礼を述べます。うれしそうに笑う2人が本当に微笑ましく、とても幸せな気持ちをもらいました。


デジカルビ屋さん
結婚式の後、日本から来ていたジュヒの他の友達とみんなで、ジュヒのお薦めのデジカルビ屋さんへ。民家を改装したような内装のお店で、お料理もさることながら、居心地も満点の名店でした!


手際良く肉を切る新郎
手際良く、ハサミで肉を切り分けてくれる新郎。礼服から着替えて、すっかり普段着の様相です。


ほら、こんなにおいしそう・・・
ほら、おいしそうでしょう??? これに生にんにくとタレをちょっと乗せ、サンチュにくるんで食べます。あぁ~もう・・・絶品!じゅるるっっ・・・


おいしいデジカルビと幸せそうな新郎新婦の笑顔に、心もお腹もいっぱいに満たされた夜でした。

これで楽しかった韓国旅行はほぼおしまい。最終日は、後ろ髪を引かれる思いで空港に向かいます。せっかくKEご自慢のラウンジに入れるのだからと、勇んで2時間半前に到着した私たち。まずはキムチや韓国のりなどお土産を買い、チェックインして入国審査に。


免税店でちょっとお買い物してから、あとはお待ちかねのラウンジでゆっくりしようと思ったら・・・ あらら?ラウンジの姿が見当たりません。そこらへんにいた、警備員のお兄さんに、ラウンジの地図を見せると・・・ 

「あ~、これね。入国審査通る前だよ。ほら。」

ラウンジは、てっきり入国審査を通ってからだと思い込んでいた私たち。チェックイン時にもらった地図で、場所をよく確認しておくべきでした。せっかくの機会なのに、残念!!!ま、後学に生かしましょう、と気を取り直して、飛行機の離発着が見える絶景ポイントで、3人でコーヒーを飲みながら、2時間あまりの時間をつぶしたのでありました。


機内食のメニュー
これは帰りの機内食のメニュー。この日のプレミアム空弁は、偶然にも彼の出身の岡山のご当地弁当でした。10日ごとにメニューが変わるそうで、次のご当地弁当は高知だったようです。


帰りの機内食
ばら寿司、ままかり漬、鶏の塩焼・マッシュルーム餡、桃まんじゅうなど、久々の岡山の味に舌鼓を打ちつつ、たのしかった韓国旅行を振り返りました。



今回、韓国の結婚式に出席するまたとない機会を与えてくれたジュヒ、そしてお父さん、ビジネスクラスの旅を私たちにプレゼントしてくれた彼、そして我々日本からの参列者をあたたかく迎え、そして心からもてなしてくれたジュヒのだんなさんやご家族の皆さんに、心から感謝しています。本当に、かけがえのない大切な時間となりました。ジュヒ、本当におめでとう!!!しあわせになってね。

日本のお姉ちゃんより


© Rakuten Group, Inc.